単3電池から単1電池を作る方法
単3電池から単1電池を作る方法
緊急時に単3電池を単1電池の替わりに使用する方法です。
もう単1乾電池が買えなかったからと言って慌てる必要はありません。なんとかなります。
単3電池から単1電池を作る方法1
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上の図のように単3電池の下に(別に上でも良いが)パチンコ玉を挟んだ状態で紙を適当に巻き付けると緊急仕様の単1電池のできあがりです。
パチンコ玉が単3電池の直径より細いので落ちない様に電池といっしょにセロテープなどで固定するか、抜け落ちない程度までパチンコ玉に
帯のようにセロテープなどを巻き付けます。後者の方が電池本体の交換は楽です。
単3電池から単1電池を作る方法2
「パチンコ玉なんかどこに転がっているんだよ!(-_-#」 と言う方に朗報です。多分全国どこにでもあるはずの素材を見つけました。
「一円玉」を8枚用意してください。
一円玉が無ければ十円玉でも良いですが原価が十倍に跳ね上がります。厚さはどちらも1.5ミリなので8枚重ねると12ミリとなりほぼ必要なサイズとなります。
使用する機器によって電池ホルダのバネがキツかったりする場合は7枚に減らして10.5ミリにしてください。
なお、一円玉と十円玉を混在させるのは絶対やめてください。いろんな意味で危険です。
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まず8枚(7枚)の一円玉をセロテープで固定します。直径20ミリ高さ12ミリの円筒形になりますので単3電池よりちょっと太めになります。
このままだと扱いが面倒なので電池の方に先ほどの単2電池を作る要領でA4サイズ用紙1枚分を巻き付けます。これでだいたい一円玉と同じぐらいの直径になります。
次に一円玉と太らせた電池を重ねてその上から紙の帯を巻いて単1電池の太さまで巻きます。紙はA4サイズ用紙をただ四つ折りにした物が良いでしょう。
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幅52.5ミリでちょっと電池より短めですが、適当に巻いて行くとこのぐらい余裕があった方が都合がよいです。
A4サイズ用紙5枚分ほど巻けば必要な太さが得られるでしょう。巻き寿司の要領で巻いて行ってください。
単3電池から単1電池を作る方法3
Twitterで複数報告があったのが「アルミホイルを使っています。」というお話でした。アルミホイルなら大抵の家にありますし、
加工もすごく楽なのでいいアイデアですので「方法3」として追記掲載することとしました。ただしこれはまだ自分で実際に作成したことが無いので、
適量なアルミホイルの面積などの情報はありません。構造的にはパチンコ玉で作る方法をもっと簡略化したような感じです
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適量のアルミホイルを丸めて「単3電池と同じ直径(14.5ミリ)」で「高さ11ミリ」の円筒形に固めます。この時あまりふわふわだと、
実際に使用しているうちに押し縮められてしまい電極が十分接触しなくなりますので、かなり硬めに加工した方がよいでしょう。
また高さに関してはアバウトにやるしか無いのですが、硬貨7~8枚分が目安です。このアルミ(ホイル)の円筒を電池と重ね、
四つ折りにしたA4サイズ用紙5枚程度を巻き付けて完成です。
以上のように、身近な材料で単3電池を単1電池として 使用することができるようになりました。
普段からこのような物を使用することは決しておすすめしませんが、この程度の小学校の図工レベルのスキルでラジオや懐中電灯が使用
できるようになるんだということを知っておくだけでも心の余裕も違って来ますし、何より生死を分ける状況での助けになるかもしれません。
最後に実際に工作した物の写真を掲載しておきます。
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左から、緊急仕様単1、単1、 緊急仕様単2、単2。白く飛んで見難いですが電池はエネループが入っています。
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一円玉バージョンを底側から見たところ。紙が二段巻きになっている事に注意。
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紙幅が若干狭い方が電極に干渉しないので良い。逆に紙がはみ出ていると電極が正しく接触しないなどの問題が出る。
なぜ一円玉と十円玉を混在してはいけないのか?
一円玉硬貨はアルミニウム、十円玉は銅でできていますが、このような異種の金属を重ねて間に電解質(塩水とか)があると
「ボルタ電池」が構成されてしまい、意図しない電流が発生してしまいます。結果的に硬貨を痛める(変質)ことともなり、
後述する法律上も問題が出ます。
これって貨幣の損壊・変造にならないの?
なりません。
日本には「貨幣損傷等取締法」なる法律が存在しており、貨幣(硬貨)を溶かしたり潰したり削ったりすることを禁じています。
この法律の主旨は、硬貨を鋳潰して原料(この場合アルミニウムとか銅)として使用することおよびその為に貨幣を収集することを禁じているものです。
また貨幣の変造も刑法で禁じられています。
実際に日本の硬貨を手品用に孔を開ける加工を行ったマジシャンが検挙されたり、学校の化学の実験のアルミ材、銅材の替わりに硬貨を
使用して溶液に溶かしたりする行為が法に抵触すると問題になったりします。
先に解説した一円玉と十円玉でボルタ電池(11円電池、44円電池)を構成する実験も、貨幣の(表面)材質に影響があったりするので、
人によっては違法という解釈をされる場合があります。
しかし本Tipsの場合貨幣本体は物理的にも化学的にもなんら変化させるところではありませんので、当該法律には抵触しないと考えて問題ないでしょう。
ただ、接触が悪いからといって表面にヤスリかけたりしたらアウトです。
自作は危ないと思っている方
ラジオが動かなくて緊急避難情報が聞けないで危険地帯に取り残される方がよっぽど危険です。もちろん恒久的に使い続けるのはお薦めはしません。
あと精神安定剤的な効果もあります。「単1乾電池買って来て」と言った家族が入手できなかったと聞いてパニックを起こしたらすかさず作ってあげてください。
容量が足りなくて使えない場合
そういう場合足りていないのは「容量」ではなく「電流を流す力」の方です。特にマンガン乾電池は非力で電流をあまり流せませんので、モーターを回すような
機器ではすぐに動かなくなります。アルカリ乾電池はそれなりに電流が流せますので短時間なら動くでしょう。ただ、ここで「容量」が少ないため、継続して
動かせる時間が短くなるのはしょうがないことです。エネループなどの二次電池はかなり大電流を流せるので、素の乾電池の単1より高性能かもしれません。
紙が無い場合
菓子の外箱のボール紙とか工夫してください。夏休みの工作の宿題と同じです。
セロテープが無い場合
ビニールテープ、ひも、糸、輪ゴム、紙の切り込みの組み合わせ、等々帯紙の固定方法は無限に考えられます。
配給のおにぎりの米粒をつぶして糊代わりにする方法もあります。
単3も手に入らない場合
本当のサバイバル状態であるなら、上の方にリンクがある11円電池を大量に作るとか、もっとでかい材料を拾って来て電池を作るとかになるでしょう。
- 参考ページ
何も足さない。何も引かない。